読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ばんちゃんの読書日記~新書・文庫篇~

読んだ本の感想や勉強になったことをメモするための読書日記です。

その分析は何のため? 『会社を変える分析の力』を読む。

最近、お昼はテレビを見ている。この時間帯にやっているのは、お笑い芸人のロケ番組か、徹子の部屋か、ワイドショーくらいだ。そう言えばお昼の顔は、タモリからナンチャンになっていた。500円そこらの弁当を食べているのに、東京の人気グルメなんか見せられ…

サザエさんが泣いている『企業不祥事はなぜ起きるのか』を読む。

小学校での成績は抜群によかった。ほとんどいつも満点だ。勉強しなくてもできることが自慢だった。学校から帰ると夕飯前までがっつり友達と遊んで、風呂に入って寝るだけだった。友達も同じように家に帰れば疲れて勉強なんてできない状況だったから、なおさ…

読書は頭の鍛錬だ 『わかったつもり』を読む。

怒濤のような3月が終わり、新年度だ。日本では1月と4月が年のはじめである。4月からの手帳も売っているくらいだ。1月で躓いたら、4月から挽回できる。そういう意味では、もう一度「今年こそ」と目標を確認するのも悪くない。年を重ねるたびに、時間が経つの…

コンビニの未来が楽しみだ 『セブンイ・レブン1号店 繁盛する商い』を読む。

ネット通販大手のアマゾン・ドットコムが、本拠地シアトルに食料品を扱う実店舗を出した。面積167平方メートルの店舗にはレジや精算カウンターがない。アマゾンのIDで店舗に入って、商品を棚から取って、袋に入れて帰るだけ。センサーにより棚から取った商品…

国だって万能ではない 『愛国の作法』を読む。

久々におぞましい映像を見た。幼稚園児が「安保法制の成立おめでとうございます」などと言っている。「がんばれ安倍総理」なんて叫んでいる。これには開いた口がふさがらなかった。口に入れようとした白米が箸から滑り落ちたのである。 教育というより洗脳だ…

我々は自分が思うほど自由ではない 『寝ながら学べる構造主義』を読む。

娘には是非とも英語をマスターして欲しい。およそ20年間の教育を受けてさえも英語を話せなかった親としてのたっての希望である。 どれだけ時間を無駄にしたのか。教育という名の下、This is a pen.から始まった莫大な投資は、完全な失敗に終わったのである。…

欲に正直に生きる 『野心のすすめ』を読む。

働く女性との縁は深い。母はずっと公務員。妻もバリバリのキャリアウーマン。私はエステサロンを経営している。前職も女性が6割以上の会社に勤めていた。それゆえに、女性の働き方には理解がある方だと自負している。 こないだ、アルバイトスタッフから労働…

この選択肢はどうだろう 『戦争する国にしないための中立国入門』を読む。

安倍首相は南スーダンでのPKO活動で自衛隊に死者が出た場合、辞任する意向を示したようだ。国連は南スーダンの治安は非常に悪化しているとして警戒を呼びかけている。南スーダンでの活動報告書も破棄されたとかで防衛省の隠蔽工作が疑われている。 いよいよ…

国谷さんからのメッセージ 『キャスターという仕事』を読む。

録画している動画がハードディスクの容量いっぱいになった。もはや、一刻の猶予も許されない。このままでは、奥さんが観たいと言っていたドラマを録れないではないか。最近多忙を極めている我が夫婦は全くテレビを観ていなかった。週末にまとめて観るはずの…

混沌がもたらすもの『応仁の乱』を読む。

「応仁の乱って!」思わず声が出てしまった。「人よむなしい」で覚えたあの1467年の大乱の文字が、20年の時を超えて私の目の前に現れたのだ。高校以来久しぶりに出くわした懐かしい響きからか、思わず手に取ってしまった。 高校生とは大概こんなものだろうと…

本当に民意は反映されているのか 『多数決を疑う』を読む。

先日のオバマ大統領の演説は素晴らしかった。大統領候補のキャンペーンでの彼の演説を目の当たりにして以来、個人的にひいきにしている。彼の8年間の功績の評価はアメリカ人に任せよう。核なき世界を訴えノーベル平和賞をもらい、アメリカ大統領として初めて…

両立は難しいのか 『仕事と家族』を読む。

1月ほど気合いの入る月はない。仕事もオーバーペースだ。プライベートも気合い十分。さっさと1年の予定もざっくり決めて、海外旅行やイベントを考えている。 毎年1月は出だし好調だ。しかし結局、2月あたりからペースダウンし、5月病にかかるころには計画は…

厄介者の正体『ウイルスは生きている』を読む。

胃腸風邪をひいてしまった。毎年冬には必ずと言っていいほど風邪をひく。自分の軟弱な体が恨めしい。まさか今回はお腹に来るとは。それでも風邪だったことはありがたい。今年はノロウイルスが流行しており、まさか自分もと思いながら病院に足を運んだ。ノロ…

もしかしたら自分も…『愛着障害の克服』を読む。

知り合いが、うつ病の一歩手前であると診断され休職しているそうだ。「一歩手前」とはどういうことかよくわからないが、友達がそう知らせてくれた。しばらく会っていない人の近況をこういう形で聞くのは良い心地はしない。 あんなに明るい男が、まさか、と思…

混乱の震源地を理解する 『中東崩壊』を読む。

友達がエジプトに旅行に行くという。これだけテロや内戦が頻発している地域によく足が向くものだと関心する。私なんか何度もトルコに行こうと思い立っては、二の足を踏んでいる。「いつかは行ってみたいね~」が口癖の私に辟易している奥さんは「事件や事故…

Google先生とのつきあい方『誰が「知」を独占するのか』を読む。

電動歯ブラシに専門の歯磨き粉があることがわかった。奥さんに「ちょっと調べてよ」と言われて、例のごとくGoogle先生を使って検索した。何も考えず、上位3つの記事を読んで歯磨き粉を選んで奥さんに報告した。「研磨剤が入ってなくて、ジェルタイプがよさ…

キューバの英雄を偲んで 『マルクスの逆襲』を読む。

大学生の時、『モーターサイクル・ダイヤリー』という映画を観に行った。キューバ革命でフィデル・カストロと共にゲリラとして親米政権と戦ったチェ・ゲバラの半生を描いた作品だ。何でもすぐに影響を受けやすい私は、すぐにゲバラのTシャツやトレードマーク…

本当に馬鹿なのはどっちだ?『馬鹿一』を読む。

外食をする時、最近はもっぱらグルメサイトで検索する。そこから選ぶ基準は決まって、他の人の評価だ。他の人の評価が高いお店に行く。たとえ、載っている写真が特段おいしそうに見えなくてもだ。映画を見に行くときは必ず、ランキングに入っている作品を選…

メディア界のドンから学ぼう!『反ポピュリズム論』を読む。

流行語大賞のノミネート作品が発表された。流行は好きだが、この流行語大賞はいただけない。この言葉が日本人の行動や関心を反映していると思うと、民度が低いんじゃなかろうかと思ってしまうのだ。「ポケモンGO」をまさか高齢者がやるわけないし、「盛り土…

答えはすでに出ている?『統計学が日本を救う』を読む。

世の中の問題をあれこれ議論するのはよくあることだ。時には過激な言い回しで極論に走ったり、知識をひけらかし少し俯瞰して物事を見た気になったりする。先日、15年来の友人と飲みながら日本社会について熱く議論を繰り広げてしまった。わかっていることだ…

OECDの統計データはすごい『武器としての人口減社会』を読む。

アメリカの大統領選挙はトランプの勝利で幕を閉じた。彼の大統領としての資質はともかく、気になったのはメディアの予測が外れたことだ。データに基づいた予測が外れた。世論調査とは逆の結果になった。もうデータによる予測や分析は役に立たないのか。そう…

新しい大統領の誕生『アメリカ政治の壁』を読む。

8年前、アメリカ留学中の私はオレゴン州ポートランドでたまたま、オバマ上院議員(当時)の演説を聴いた。民主党の予備選挙の真っ最中で、ヒラリー候補と接戦を繰り広げていた。そのときのオバマの勢いは凄まじいものがあり、ポートランド市は大混雑だった…

狂気の時代の空気『海と毒薬』を読む。

三笠宮さまが逝去された。歴史家としての顔と皇軍参謀としての顔、両方を持つ。皇族の中でもリベラルであり、世界大戦での日本軍の風紀に疑問を呈し批判したことで、天皇びいきとされる右派からも猛烈な非難を浴びた人物。実際に中国・南京の軍参謀を務めて…

過労死なんてゴメンだ『ドイツ人はなぜ、1年に150日休んでも仕事が回るのか』を読む。

電通社員の自殺によって、改めて日本人の働き方が話題にあがっている。私もかつて大手企業で働いた経験があり、朝から晩までがむしゃらに働いていた身なので他人事とは思えなかった。日本の労働問題といえば、ブラック企業とか過労死という言葉に象徴される…

破滅に向かって 『卍(まんじ)』を読む。

依存を克服するのは難しい。私の場合、ちょっとしたアルコール依存症だったのではないか。無論、医者にかかったことはないのだが。一時期、毎日後輩と飲み歩くことがあった。遅いときには朝方5時くらいまで。最後のほうは意識があまりなく、ベッドに倒れ込み…

あるフランス人学者の予言『問題は英国ではない、EUなのだ』を読む。

本屋を覗いたらエマニュエル・トッドの本がやたらと目についた。トッドと言えば、大学のゼミでは彼の著書『移民の運命』と『デモクラシー以後』にお世話になった。正直、おバカな大学生活を送っていたので、内容までしっかり覚えていない。ただ、行き過ぎた…

名探偵の頭脳が欲しい 『シャーロック・ホームズの思考術』を読む。

新しい『相棒』シリーズが始まる。今年で15年目だそうだ。去年から反町隆史が出演している。『ビーチボーイズ』世代の私としては、反町が相棒になったことで俄然、毎週欠かさず見るようになった。今回の役では、歳を重ねた大人カッコイイ感じと、『GTO』の鬼…

相互理解の難しさ『日本と中国』を読む。

また友人が中国人の文句を言っている。なんでも、並んでいたレジに割り込んできたという。しかも、うるさいくらい大声でしゃべっている。「だから中国人は」は彼の口癖だ。中国人の人口は10億人以上。世界の人口が70億人くらいだから、7人に1人は中国人だ。…

モノが売れない時代への対応策『売る力』を読む。

仕事帰りに必ずセブン・イレブンに立ち寄る。目的があって入る場合もあるが、ほとんどはふらっと立ち寄るのだ。何も買わない日もある。 少し雑誌を読んで、飲み物を眺め、たまに発泡酒をとり、弁当コーナーへ向かう。新商品が出ていると、ついついそれを買っ…

権力に踊らされる男『政府はもう嘘をつけない』を読む。

私だってもう30過ぎのいい大人だ。新聞やテレビが伝えているものが、偏ってたり、情報が制限されてたりすることくらいわかっているつもりだ。メディアというのは私たちにかわって情報を選択して要約してわかりやすく伝えるのが役割だから。ただ、どの情報…

境界意識の低さ 『入門 国境学』を読む。

ロシア経済分野協力担当相なるものが新設された。特定の国だけのための担当大臣というのは珍しい。それだけ安倍政権はロシアとの関係を重視するという事だろう。やっぱり北方領土問題の解決のための戦略があるのだろうか。言論の自由を盾に敢えて書かせても…

日本の非効率性について 『イギリス人アナリスト日本の国宝を守る』を読む。

著者のデービッド・アトキンソンは元ゴールドマンサックスのアナリストで、現小西美術工藝社の代表取締役だ。オックスフォード大学時代に日本について勉強をしていた縁もあってゴールドマンサックス時代に日本の担当になった。バブル後の不良債権処理に日本…

静寂が恋しい『沈黙すればするほど人は豊かになる』を読む。

フランスのラ・グランド・シャルトルーズ修道院はアルプスの麓にひっそりと存在している。モン・サン・ミッシェル修道院など、時代にあわせて観光などビジネスを取り入れその存続をはかってきた修道院とは異なり、この修道院では900年間、修道士のバイブルで…

人間の不可解さ『月と六ペンス』を読む。

昔から大好きだった布袋寅泰のライブチケットを手に入れた。ほとんど音楽は買わないけれど、彼の作品は毎回買っている。中学生の時、友達のお兄ちゃんが貸してくれたCDにはまって、それ以来20年ファンだ。ギターを弾く姿があんなに画になるアーティストはい…

近現代史を学ぶ意味『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を読む。

間に合った。この本は終戦の日までに読み終えたいと思っていた。めちゃめちゃ面白かった。改めて歴史は奥が深いと思った。 ちまたでは、歴史ブームだ。書店に行くと世界史、日本史の教科書がエンドに陳列されている。よく見てみると高校時代に使った教科書じ…

『学びとは何か』を読む。

今になって始まったことではないが、英語が苦手だ。といっても英語の成績は優秀だった。センター試験だっていい点とれていた。TOEICやTOEFLだってそんなに悪くはない。単語も結構知っているほうだ。でもなぜか話せない。話す前に相手が何言っているかわから…

『保守主義とは何か』を読む。

世界各国で外国人排斥の動きが高まっている。アメリカの大統領候補ドナルド・トランプはアメリカ第一主義を掲げ、「偉大なアメリカを取り戻す」と息巻いている。古き良きアメリカを取り戻してくれると期待する白人層からの支持は絶大だ。メキシコとの国境に…

『感情的にならない話し方』を読む。

また、妻と喧嘩してしまった。もう、怒り出したら止まらない。法廷ドラマ「リーガルハイ」の古御門先生みたいに一方的にまくし立て、相手の話は全く聞かない、反論の余地も与えない。そして、最後はイヤミな顔でトドメを刺す。するとどうなるか。決まって右…

『日本国憲法の価値』を読む。

今回の参議院選挙では、優秀なメディアの方々の予想通り改憲派が2/3を超えた。有権者のどのくらいの割合が憲法改正を支持して投票したかはわからないが、憲法改正を問う国民投票ができる環境は整ったということか。国家の骨組みである憲法を改正することは、…

『仮面の告白』を読む。

誰にも言えない秘密をもっているだろうか。それがもしも、性に関することだったら。知り合いにやたら風俗好きの男がいて、全国津々浦々、出張のたびに夜の街に繰り出しては、お店を探す。本人いわく、「やっぱりプロは違う。」そういう訳で、彼女との夜の営…

『科学という考え方』を読む。

エステサロンを経営している。が、自分がエステをするわけではない。人を雇って働いてもらっている。思ったよりも売上げが伸びなくて、毎月赤字だ。かといって焦っても自分でなんとかできるものではないから、半ばスタッフのやる気と営業力に賭けているとこ…

『代議制民主主義』を読む。

いよいよ参議院選挙である。自慢じゃないが私は20歳から選挙には必ず行っている。しかしながら、誰に投票するかを真剣に悩んだことはない。惰性で、おそらく大多数が投票するであろう政治家に一票入れるのである。なぜか。どこかで誰がやっても同じだろうと…

『税金逃れの衝撃』を読む。

仕事に就いた頃、給料から住民税を引かれていた。住民税は前年の所得に対してかかる税金だから、新卒で入ったその年に取られることはない。実家に返った時、役所で働いていた母に給与明細を見せて、事が発覚した。会社の総務に伝えてお金は戻ってきたが、そ…

『中東複合危機から第三次世界大戦へ』を読む。

仕事が一段落ついたら海外旅行に行きたいと思っていたのに。最近の中東情勢の悪化と欧米でのテロ事件が、ビビり屋で小心者の私の気持ちを萎えさせる。旅行中にイスラム過激派なる連中に拉致されて、オレンジ色の服を着させられて、首にナイフを突きつけられ…