ばんちゃんの読書日記~新書・文庫篇~

読んだ本の感想や勉強になったことをメモするための読書日記です。

資産運用するために知っておくべきこと『フィンテック革命の衝撃』を読む。

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お金を稼ぐには3つの方法があると思っている。

 

一つは労働。自分で働いてお金をもらう。フリーランスの場合は、注文がなければ収入はゼロだ。しかし、雇われたらクビになるまで、あるいは自ら辞めるまでは、雇い主から賃金を得ることができる。

 

二つめは、オーナー。人に働いてもらうことでお金を獲得する事業主だ。資産を使って人を雇って、機械を買って、売上を上げていく。従業員の給与など経費を諸々支払って残ったお金すべてを手に入れることができる。自分で働くよりも、相手に働いてもらうのでマネジメント力がないとうまくいかない。

 

三つめは、投資。お金に働いてもらう。お金を預けたら、その価値が上がった時に売って儲ける。

 

労働によって一気に収入が増える可能性は高くないが、コツコツ働き安定した収入を得るのには最適である。残りの二つは、うまくいけば大金持ちになれる。しかし失敗すれば一文無しどころか借金生活に転落する可能性がある。ハイリスクハイリターン。私のイメージはこんな感じであった。

 

そして私は、『同じハイリスクなら、自分が考えて資産を動かせるほうが良い』という点で事業主を選んだ。やってみると、人に働いてもらう分、とても神経を使う仕事である。そして軌道に乗るまでは借金を負うことになった。

 

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「自分とは違う」を許容できるか『他人の意見を聞かない人』を読む。

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久しぶりに面倒くさい男に会った。やたらと自分のやっていることを勧めてくる男だ。自己啓発に余念がなく、常にハードワーク。遊びも仕事も真剣に打ち込んでいる。

 

それはそれで素晴らしい。私のような怠け者からすれば、公私ともに経済的にも精神的にもより高いところへという野心がうらやましい。彼を応援したい気持ちもある。しかし、その熱をこっちにまで向けられると、暑苦しい以外の何物でもない。

 

最近始めたドラムの練習の話から、一緒に通わないかと誘ってきた。一度断ると、断られることに慣れていないのか、さらにグイグイくる。こっちの事情など聞こうとしない。次から次へと自分の主張を話し始めるのである。

 

かつて、自己啓発セミナーにはまって、「さらに上のクラスに入るには知り合いを数人紹介しなければならない」というルールのもと、しつこく勧誘してきた男と同じ匂いがした。

 

想定していた答えが返ってこないと焦る。そして、その答えを訝しがるのである。私は営業マンだったから、Noと言われることに慣れているほうだ。YesかNoかを聞いているのだから、Noの答えがあって当たり前である。

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国の未来は若い世代が創る『ミッション建国』を読む。

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経営していると目標未達というのは、非常に大きな意味がある。プロジェクトを成功させなければ、会社が潰れる可能性もあるからだ。

私生活だって同じだ。目標未達は痛い。30万円かけて通った英会話で、ほとんど話せなかったら、話す機会を増やせなかったら、投資失敗だ。奥さんが財布を握ってさえいようもんなら、もう二度と英会話になんて通わせてもらえない。むしろ自分の使える予算は激減するだろう。

このように、「目標を達成できない」ということは重大なことなのだ。

 

「何を言う。君が思っているより大変なんだ。」そう言い訳すれば、返す刀で「大変なのになんでそんな目標を立てたの?そもそも考えが甘いんじゃない?」と切られるのがおちだ。すぐ反省し、行動や考えを改善しなければならない。

 

しかし、この世の中には何度失敗しても、「また次回がんばります」が通じる組織があるようだ。日本政府は17年度末までに待機児童「ゼロ」を目標としていたが、実現するのが難しく3年先送りするそうだ。

国民が税金を払っている限り、ばんばん国債を発行する限り予算は減らないと思っているから、彼らは懲りないのだろうか?できもしないのに「ゼロ」だって見栄切って、難しいから先送りしますって。「失敗、失敗」「次、次」の結果が1000兆を超える借金だ。

いかに政府という組織が、世間から浮いた存在かがわかる。

 

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暴力は人間の本性である『戦争にチャンスを与えよ』を読む。

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奇妙な夢を見た。16歳になった娘がロックバンドのコンサートに行くという。私は「テロが起きるといけないから、やめた方がよい」と諭す。しかし、娘は聞かない。私の忠告を無視してコンサートに向かう。私は彼女を追いかけてコンサートに潜入を試みる。数千にものぼるオーディエンスから娘を探すのは至難である。かき分けても、かき分けても人・人・人だ。しかも見慣れないターバンとあごひげの男たち、スカーフで顔を隠す女性ばかりだ。「パパも来てたの?」という声に振り返ってみると、娘がなぜかイスラーム女性の恰好で立っていた。そこで、目を覚ました。

 

こんな夢を見たのは、今回のマンチェスターでの自爆テロ事件のせいだろう。幼い少女が亡くなった。無意識に、何か他人事では済まされない感情が湧いていたのだろう。

 

人が殺されるニュースを聞くたびに、被害者を哀れみ、自分の身に降りかからなかった幸運に感謝する。戦争や暴力とは程遠いところにいるように感じる。そして、戦争や暴力が絶対的な悪と決めてかかっている。人間の本性が暴力的であるという事実を忘れている。自爆テロなど事件によって、私は改めて人間の本性に気づかされる。

 

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人間は矛盾した生き物である『自由と秩序』を読む。

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最近、いわゆる意識高い系の友人から、News Picksというキュレーションメディアを紹介された。新聞から雑誌まで、ユーザーが気になる記事が羅列されている。そして、Picker(ピッカー)という人たちが、その記事に対してコメントを書いている。

Facebookよろしく「いいね」ボタンまでついている。ピッカーは基本的に実名である。匿名性がない分、書いたことには責任を持たなければならない。「なるほど」と思いながら、友人が書いたコメントの誤字脱字を探している。相変わらず性根が曲がっている。

 

国会議員のお偉いさんや、会社の社長、ホリエモンなど著名人もPro-Pickerとして登場する。言わずもがな、彼らのコメントには異常なほどに「いいね」がついているし、記事に対する議論も活発である。キュレーションメディアだから、おいしい記事をかいつまんで読めるという効率性はうれしい限りだ。

しかし、よくもまあ、色んな記事に目を通して、長文でコメントをずらずらと書いておられるなあと、そっちのほうに関心がいってしまう。彼らは暇なのか。

 

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インテリは権力に弱い 『服従』を読む。

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5月に入ってフランス、韓国で大統領選挙が行われた。特にフランスでは、国民戦線のルペン候補に注目が集まったが、結局は大方の予想通りマクロン候補が勝った。フランス史上最年少の38歳だそうだ。自分とほとんど変わらない。奥さんが64歳という事実に、我々夫婦は愕然。そして、義理の息子がマクロンよりも年上。「さすが、自由・平等・博愛の国」と先進国のすばらしさを手放しで称賛した。

どの国も分断の危機である。貧富の差が開いているのも原因だ。アメリカでは白人労働者階級がトランプ大統領を支持し、インテリ層のヒラリー候補を破った。イギリスでもEU離脱を巡って、経済界と労働者階級で票が割れた。

フランスでは移民問題を巡って、移民排斥とEU離脱を目指すルペン氏と、親EU派のマクロン候補で最終決戦が行われた。

 

このブログでも何度か書いたが、最近の選挙ではポピュリズムという言葉が必ず登場する。メディアでも度々ポピュリズムは取り上げられ、本屋に行けば反知性主義に陥らないための教養コーナーなるものまで設置されている。

反知性主義ポピュリズムが、大衆迎合な政治手法であるならば、一般大衆とインテリ層の対立という構図なのだろうか。だいたい、我々大衆側が、俺たちは反知性主義だ、と自認して候補者を応援するわけではない。ポピュリズムとか無教養とかと言葉をつけたがるのは、たいがいインテリ軍団だ。メディア、大学教授、あとはどの雑誌にもご意見番で登場するような、「自分知識持ってますよ」集団であろう。

 

かくいう私も、大衆に埋もれたくない、世の中に踊らされたくないと思っている一人だ。しかし、知識の量・社会的な地位で区分されれば、断然大衆の一人である。

その他大多数が悪いわけではない。統計学では大数の法則なるものがある。大多数の意見は、一般的には正しいとされるのだ。

一方で、心のどこかでインテリに憧れている。知識も知恵もあって、社会的に認められる人間ならば判断は間違わない。より冷静に状況を見極め、適切に課題を解決する優れた能力を持っているのだろうと。

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ストレスは親の勲章か『子育てに効くマインドフルネス』を読む。

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子どもが保育園に入って1ヵ月が経つ。1歳半からのスタートだったため、なかなか決まらなかった。いわゆる待機児童で、3月までは託児所で数時間預かってもらっていた。

 

申請書を持って役所に行くと「候補を5つ記入してください」と言われた。「5つもないですよ。」と応えると「そうすると難しいです。とにかく近場の保育園は希望として全部記入してください」と脅してくる。

 

返す刀で「いやいや。こっちも大事な子どもを預かるんだから、近いという理由だけで候補を絞っているわけではないので、書きません」ときっぱり断ってやった。全くこれだから父親はという顔をしたあと、「本日は奥さまは一緒じゃないのですか」と聞いてくる。

 

「妻は仕事復帰して忙しいのです。会社経営している私のほうが自由に動けるので来ました」と応えた。「保育園選びは父親ではダメだ」と思われているようで悔しかった。

 

結局、絞りに絞った3候補を提出し、最終選考の結果、見事、第二候補の保育園に入れたのである。ようやく、子どもを預けて夫婦揃ってがっつり働く機会を得たのだ。

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